霊界の諸相その2 第二、三、四界
spiritual-lightさんによる霊界の諸相の連載記事第2弾です。
霊界の諸相その2 第二、三、、四界
本日は第二界、第三界および第四界の解説です。
抜粋 「第二界になると、不完全さと未熟さは相変わらずであるが、第一界に比べると、かなり進化と発達の跡がうかがえる。第一界の無知を悪業にようやく目を覚ましはじめている。したがってまだまだ第一界時代の性格をほとんど全部持ち越してはいるが、向上心の芽生えがその性格を和らげ、さらに高い世界への向上の準備ができている。第三界は地上にそっくりで地上を一層完成させたような世界である。地上にあった嫌なもの、たとえば嵐だとか酷暑、極寒、それに憎しみ等の醜い人間感情などがすべて拭い去られているのである。」
この記述からすると、それほどこの世と違っている印象を受けません。第二界はこの世の平均的な人々が死後に行く世界、第三界はこの世の善人が死後に行く世界という感じだと思います。
なお、第四界以降は「スピリチュアリズムの真髄」ではあまりにも描写が貧弱なので、世界神霊法典第二巻「不滅への道 永遠の大道」をテキストとして解説していきたいと思います。
抜粋 「意識の階段を登っていこうという意欲がある。物質的実体に対する熱情は、ほんのわずかな例外を除いては燃え尽きて灰になってしまっている。しかしながら、この意識界の魂も、争いもすれば仕事もする。平均的な人間の正常な自我の殆どは、身体の欲望に支配されている。第四界になると、霊の影響力が、私が魂とか通常意識とか呼んでいる部分にまで強く浸透してきて、時間の世界に身を任せるようになる。正常で健康的な自我としての意識には、目覚めているときでも、一秒間に四十回から五十回の無意識の間隙がある。第四界に到達した人の感知力は身体の希薄化と精妙化が進み、かつ知的活動が盛んになったお陰で霊と魂の接触が確度と持続性を加えたために、無意識の間隙が以前と比べて遥かに少なくなっているのである。」
マイヤースはこの第四界のことを形相界/The World of Eidosと呼んでいます。形相/エイドスは、言わずと知れたギリシャの哲学者アリストテレスが、諸事象を諸事象たらしめている本質、聖書で言うところの神の真理/ロゴスを表現するときに用いた用語です。
第四界の人間は、第三界以下の世界に住まう人間とは異なり、形相/エイドスが自らを顕現させるために身に纏う質料/ヒューレーではなく、諸事象の本質たる形相/エイドスを探求し始める人々なのです。
出口王仁三郎最大の著作「霊界物語」の主要テーマは、体主霊従から霊主体従への変換ですが、第四界はまさに体主霊従から霊主体従への変換を自分のミッションとし始める世界なのです。
この世界の人間は、まだまだ内面に気づけていない闇の部分があり、自分と意見を異にする他人との対立、争いから完全に抜け出せてはいません。しかし、第三界以下の人間に比べると格段に無意識の意識化が進んでいます。無意識下の闇から自我を支配している、動物的自我に由来する物質的身体の欲望に奉仕するという低次元の本能からの影響を受け難くなってきているのです。
次回は宇宙霊界と関わる第五界のお話をするために理解しておかなければならない類魂/Group Soulのお話をしたいと思います。
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